HSP気質の保育士が疲れやすい本当の理由とは、25年の現場で気づいたことがたくさんあります。
まこ先生子どもの声や泣き声、ざわつきが気になる・・・
周りの空気が気になって余計なことばかり考えてしまう
仕事を抱え込んでしまう
なんだか気を使いすぎて、ぐったりしてしまう
そのようなこと、よくありますよね。
他の先生は普通に過ごしているのに、自分は疲れ果てているのは、HSPの気質があるのかも。
HSPとは
- 物事を深く考え情報処理に時間がかかる
- 音、光、人混みなどに疲れやすい
- 他人の感情に強く共感し、影響を受けやすい
- 周囲の細かな変化や気配を察知する
生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質」をもつ人のこと。
次の質問に、感じたまま答えてください。
どちらかといえば当てはまるのなら ○
全く当てはまらないか、ほぼ当てはまらない場合は X
1・自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づく方だ
2・他人の気分に左右される
3・痛みにとても敏感である
4・忙しい日が続くと、ベッドやくらい部屋などプライバシーが守られ、刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる
5・カフェインに敏感に反応する
6・明るい光や強い匂い、ザラザラした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
7・豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい
8・騒音に悩まされやすい
9・美術や音楽に深く心を動かされる
10・とても誠実である
11・すぐに驚いてしまう
12・短時間にたくさんのことをしなければならない場合、混乱してしまう
13・人が何か不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(例えば電灯の明るさを調整したり、席を変えたりするなど)
14・1度にたくさんのことを頼まれるのが嫌だ
15・ミスをしたり、忘れ物をしたりしないよう、いつも気をつけている
16・暴力的な映画や、テレビ番組は見ないようにしている
17・あまりにもたくさんの事が自分の周りで起こってリウと不快になり神経が高ぶる
18・生活に変化があると混乱する
19・繊細な香りや味、音楽を好む
20・普段の生活で、動揺を避けることに重きを置いている
21・仕事をする時、競争させられたり、観察されたりしていると、緊張していつも通りの実力を発揮できなくなる
22・子どもの頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」「内気だ」と思っていた
得点評価▶︎
質問のうち12個以上に○と答えたあなたは、おそらくHSPでしょう。しかし、どんな心理テストよりも、実際の生活の中で感じていることの方が確かです。たとえ○が1つか2つしかなくても、その度合いが極端に強ければ、あなたはHSPかもしれません。
”引用:マンガでわかるHSCの子育てハッピーアドバイス”
アメリカの心理学者アーロン博士が提唱した4つの特性
統計的には人口の15%~20%が当てはまるといわています。
つまり、全体の8割にはHSPのことが理解がしがたい部分でもあるので、生きづらさを感じてしまうこともあります。
でも、決してHSPが悪いことではない。
疲れやすい根本原因と対策を考え、働きやすい環境をお伝えします。
そして、この記事を読めば対処法もわかります。



保育士25年。現場、主任、副園長として働いています。
周りの同僚は休みの日遊びに行くけれど、私は休日はぐったりしていた若い頃。その中で疲れやすくなる理由、疲れにくい働き方に気づきました。
この記事では、HSP気質の保育士が疲れやすい根本原因と対策が解ります。
HSP気質の保育士が疲れやすい理由とは?
HSP気質の保育士が疲れやすいのは、以下のような事が重なるからです。
- 子どもの声や泣き声、音などの刺激に敏感になっている
- 人間関係の空気を読みとってしまう
- 曖昧な指示や急な変更が苦手
- 子どもへの丁寧な対応をする事で消耗しやすい
- ミスや怒られることを必要以上に恐る
- 叱る、注意をする場面がストレスに感じる
- 責任感、完璧主義で常に緊張している
- 人に頼れない、仕事を抱え込みやすい
- 気を張っている時間が長い仕事だから
では、ここから深掘りをしていきましょう。
子どもの声や泣き声、音などの刺激に敏感になっている
子どもの泣き声や叫び声、保育室のざわつきが、普通の人の倍以上の刺激になって届きます。
入園してすぐの1歳児担当。1日中保育室で泣き声。
お母さんが良くて泣けてしまうのはわかっています。
けれど、泣き声で頭の中が埋め尽くされてしまう感じ。
頭の奥がズーンと重く、何も考えられなくなってしまいます。
”泣き声に慣れてないから?”と思っていたけど、音に対して敏感でHSP気質があったみたい。
騒音とまではいかなくても、日常の声量でも疲労が蓄積していきます。
人間関係の空気を読みとってしまう
職員の間の注意や叱責の声。
上司のピリッとした会話、表情、私のことではないのに、自分ごとのように感じてしまう。
感情の起伏が激しい職員と一緒のクラスで組む、上司や先輩がイライラしている、機嫌が悪い、常にピリッとしているとなると疲れ果てます。
仕事より、上司や先輩の顔色を常にうかがってしまう。
休憩で事務所に行くけれど、事務所のこのピリッとした空気が耐えられず、休憩に行きたくないって思うこともあります。
このような”微妙な空気”は、自分のせいではないのにどっと疲れがでちゃう。
息が詰まってしまいますよね。
曖昧な指示や急な変更が苦手
HSP気質は、物事を深く考えます。
ちょっとした指示でも、”この指示の意味はどういうことかな”と、余計なことまで先に考えてしまう。
ましてや、急に曖昧な指示が来た場合、これってどういうことなの?と考える。
そして、指示されたことを深く考える。
結果・・・早急には動けない。
とっさの判断が必要な時が多い保育園では、すぐに動かないと子どもたちにも危険があります。
すぐに動くことの重要性は「そんなことは分かっている!」と思っている分、自分の動きが悪かったことを深く反省。
悪循環に陥ってしまいます。
子どもへの丁寧な対応をする事で消耗しやすい
子どもに対して丁寧な対応をすることはとても大切。
HSP気質の人は、他の人が気がつかないことにも目が向くきます。
子どもの体調の変化、トラブルがあって落ち込んでいる子どもの表情などよく見ており、保育士として必要な力を兼ねそろえています。
しかし本人にしてみれば、必要以上に目が行ってしまうことが疲れます。
保育園の子どもは一人ではありません。
自分の子なら一対一で付き合えるけど、保育園では病気やケガ、トラブルなどで一対一で付き合っている時も、他では大勢の子が遊んでいます。
丁寧な関わりはとても大切だけれど、クラスが回らなくなりお手上げに。
そして、自分の動き方が悪かったんだなぁ、と自分を責めてしまいます。
ミスや怒られることを必要以上に恐れる
誰もがミスをしないようにしているし、怒られたくないけれど、必要以上に恐れてしまうのがHSP気質さん。
だから、ミスをすると落ち込むことも半端ない。
ミスをしないように、とよく考えて行動をしている分、考えや行動までがミスをしたように感じ、自己肯定感が下がってしまいます。
叱る、注意をする場面がストレスに感じる
同じ部屋で一緒に組む先生が、子どものことを常に注意や叱責をしているととても苦痛に感じます。
息が詰まるような感じ。
時には、子ども同士で注意をし合っていることも滅入ってしまう原因に。
誰かがイライラしていると、イライラが伝わってきてどっと疲れます。
そして、イライラさせているのは自分のせい?と、思ってしまうことも。
怒られている子どもを見てかわいそうになり、つい手を出したくなるけれど、それを見て自分も怒られてしまうのではないか、と余計なことも考えてしまいます。
ピリッとした空間はHSP気質さんには強い刺激です。
責任感、完璧主義で常に緊張している
些細な事が気になり、家に帰っても仕事のことが頭から離れられない。
他の先生たちに迷惑をかけたくない、失敗をしてはいけないと思い、いろいろなことを考えてしまいます。
リフレッシュをしたいのに頭の中で保育のことがグルグル・・・。
せっかくの休日も心が休まりません。
逆に言えば、それは責任感が強いのです!
人に頼れない、仕事を抱え込みやすい
仕事を人に頼んだら迷惑なんだろうなぁ・・・。
仕事を頼むと、相手は嫌な思いをするんだろうなぁ。
と、相手の気持ちを先に考えてしまい、仕事を人に頼めず、自分で抱え込んでしまいます。
ちょっとしたことでも頼めずにいることで、キャパオーバーになることも。
頼まれたら断れないのもHSP気質。
つい相手の期待に応えようとしてしまう。
また、同僚や先輩から食事に誘われると断れず参加。
気がのらないと思いつつも、断る方がエネルギーを使うような気がして食事会に参加。
帰ってくると、どっと疲れています。
気が休まる時間がなく、疲れたままになってしまいます。
保育士は常に気を張っている仕事
保育士という仕事は、子どもたちの命を預かっている仕事。
ちょっと目を離したすきに、トラブルや怪我が起きるのは当たり前。
だから、保育中はとても気を張っています。
気を張りつつも、生活を流していかなければならないので、頭の中では考えることもたくさん。
ただでさえ気を張り疲れる保育士の仕事なのに、HSP気質さんは周りの空気まで感じてしまうので、他の保育士よりも疲れは半端ありません。



保育士の仕事は、体も精神もタフでなければできない仕事。
疲れて帰った後に、私も自宅で取り入れてる癒しの方法を紹介!!
心を守り疲れを減らす「境界線」をつくる習慣
他人に振り回されないコツ
- 誘われた食事会に気が進まないが参加してしまう
- 周りの職員の不機嫌なのを自分のせいだと感じてしまい、必要以上に気を遣ってしまう
- 上司や同僚に頼まれた仕事が断れない



私もまさにNOが言えない性格。
周りが機嫌悪いと、私何か言ったかな、と必要以上に考えちゃいます。
小さなNOから始めよう!
NOというのは、かなり勇気がいります。
相手を傷つけてしまうのではないか、嫌われてしまうのではないのか、不安になるから。
上司の頼まれたことはNOとは言いにくいけれど、同僚だったら「私も今忙しくて・・・」
と言うことは大切。
なんでも引き受けてしまうと、自分がつぶれてしまいます。
他人の感情は「自分の責任」ではない
他人の感情を割り切って考えられるかが重要!
- 上司がイライラしているのは、上司の課題
- 同僚が落ち込んでいるのは、同僚の課題
- それを支えるかどうかは、自分の選択
他人の感情に引っ張られず割り切って考えるだけで、人間関係はずっとラクになります。
安心できる「環境」を自分でデザイン
落ち着く環境を作ろう



保育士のいいところ。
それは、職場の中に保育室という自分の部屋があるということ。
ここの空間は、子どもたちのためのコーナーでもあり、自分の癒しの空間にもなります。



観葉植物は癒されるよね!
私は保育室に観葉植物を置いたり、好きな絵本のイラストページをカラーコピーをして保育室の棚の上に飾ったりしたよ。
事務所の空間を変えるわけにはいかないけれど、保育室は自分の仕事する空間でもあります。
ホッとするようなコーナーに観葉植物やお気に入りのイラストを飾り、癒しの空間を作ります。
自分が落ち着くと言うことは、子どもたちも実は落ち着く!
観葉植物なら手入れもラク!
水槽で金魚を飼うのも、水の音で癒しになります。



私は保育室でウーパールーパーを飼育したこともあるよ。
自分の癒しでもあり、子どもたちも興味津々で一石二鳥!
休憩の時は、お気に入りのブランケットや、香りのする小物を使って安心感。
おちゃぷ



冬は、大好きなキャラクターのブランケットを膝にかけて休憩タイム!
夏は、大好きなキャラクターのタオルを首に巻き汗拭きに!
仕事をしながらでも、ほんの少し安心できる場所を作ることで、心の安定にもつながってるよ!
1日の終わりに”今日のよかったこと”を手帳に書く
頭の中って、なぜか嫌だったことや辛かったこと、気になっていることばかりが浮かんで、憂鬱になります。
それでは、家に帰っても考えたり悩みは尽きず、疲れは取れません。
1日の終わりに手帳に”今日のよかったこと”を書いてみましょう。
書く、という作業を通して、頭の中を一度リセット。
プラスの脳に働かせます。



温かい色の照明の下、冬は食後にあたたか~いお茶を飲みながら音楽を聴いて手帳を書くのが日課。夏はやっぱりアイスクリーム!
自分の癒やされるアイテムを見つけておくことって大切!
自分基準を「成長」に置き換える
HSP気質さんは、どうしても他人の評価で自分の価値を決めてしまいがちです。
でも、
- 先月より早く書類ができた
- 苦手な保護者とも、いつもよりリラックスをして話すことができた
- 子どもたちがだんだん落ち着いてきた
こうした、小さな進歩を意識をすることで、他人の評価ではなく自分の成長に目を向けられます。



失敗をしてしまっても、失敗は成功をするための経験値!
失敗をしない人なんていません。
改善点を見つけて次に活かせば、それは失敗ではなく、”経験値”アップ!!
HSP気質は「自分の強み」
- 相手の思いを共感ができる、寄り添える
- 子どもへの対応、仕事がていねいである
- 子どもの変化に気が付く
- 様子を見ながら声をかける
実は、このようなHSP気質さん保育士はとても優秀で、子どもにとって安心感のある先生でもある。
だから、保育士が向いていないわけではない。
むしろ保育士として必要な人材なのです。
なので、人よりも疲れ果てている、疲れが取れないというのは、保育士の仕事が向いていないからではありません。
人より繊細なので、疲れやすいのです。
もし、今働いている職場が疲れやすい環境であるならば、環境を変えてみると違いますよ。
働く環境が変われば、自分にとっても負担は軽減できます。
HSP気質の保育士がしんどくならない働き方
- 自分にとって刺激と感じるポイントを知る(音、光、声など)
- 周りの機嫌を”読みすぎない”練習
- 完璧にやろうとしない
- 疲れたら早めに休む
- 自分の生活に余裕を作る
今にいる園で頑張ってみたけれど、やはりつらい場合は、自分に合った環境で働こう!
環境を変えるだけで、世界が変わる
今の勤めている保育園がつらければ、自分にとって居心地の園を探してみよう!
- 小規模園や人手の多い園を選ぶ
- 行事の負担の少ない園
- 子どもの定員が少なめの園
- 担任制がない園
- 託児所、院内保育
- 正社員にこだわらず、パートやフリー保育士、派遣保育士
子どもの人数が多いと、どうしても園全体がにぎやかになります。
園長や副園長がイライラ、カリカリしていると、周りの職員も影響を受けて園全体がピリッとした雰囲気。
今でこそ不適切保育が話題ですが、大きな声や叱責は不適切保育。大きな声が響いていない園がよい。
派遣保育士は、保護者対応が正規職員より少ないので、苦手な保護者対応も負担軽減。
自分にとって精神的に負担になることを軽減したいところは何かを見つけ出し、自分にあった保育園を探してみよう!
HSP気質でも保育士は続けられる



こんなに精神的にしんどくて巣枯れ果てているから、
保育士の仕事は向いていないのかも。



働き方や働く環境によって、HSPでも無理なく働くことは可能。
職場選びが最重要
無理して働かず、自分に合った保育園で働くことも選択肢として広げよう
違う保育園で働く場合には、自分に合う園か、しっかり園見学をしよう。
HSPは持って生まれた気質。
優しい、ていねい、気が付く、思いやり、というかけがえのない才能は保育ではとても大切。
自分のいいところを生かして、保育士を楽しみましょう!
ではでは。









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