子どもが好きで始めた保育士。
働いてみると、思っていた仕事とは違う。
こんなに追われて仕事をするなんて。
全然思うようにいかない。
そのように思ってしまうのは当然です。
子どもが好きでも、ストレスを感じてしまうあなたに、より良い働き方を見つけましょう。
自己紹介
保育士歴20年以上のおちゃぷです。
現場では20年以上働き、今は保育士の指導をしたり、事務処理を行う主任保育士です。
これだけ長く勤めても、いまだに保育は日々勉強。
保育士に向いていないと思っているのは、あなただけではない!!
私も、常にそう思いながらも続けています。
この記事では、保育士に向いていないと思いながら勤めていくコツと、働き場所を紹介します。
保育士に向いている性格とは?
- 子どもが好き
- 人と関わるのが好き
- 協調性がある
- 常に前向きに学ぶ姿勢
- 周りをよく見る観察力
子どもだけでなく、保護者や同僚とも関わり付き合っていくのが保育士。
協調性があり、人と話すのが上手な人は、保育士に向いています。
けれど、ストレスも多い保育士。優しいだけでなく、強い心を持っていることも必須です。
人間関係で悩み、病んでしまったり、退職をしてしまうケースも多いのも保育士です。
子どもは好きだけど、保育士は向いていない?
保育士は子どもが好きなのは基本、と思いながらも、好きなだけでは務まりません。
子どもが好き、と思っていたのに、なぜだか毎日イライラしている。
思うように仕事ができない。
なぜだろう?
原因1 一人で大勢の子を見る
幼保連携型認定子ども園の学級の編成、職員、設備及び運営に関する基準の一部を改正する命令等の執行について
各教育・保育施設において従事する職員などの数を定めた規定のうち、満4歳児異常時の職員配置基準を30対1から25対1へと改善する改正を行う。また、満3歳児の職員配置基準を20対1から15対1へ、併せて改正を行う。
この通知により、令和6年度より子どもの配置基準が変わりました。
この配置基準、実に75年ぶりの変更です。
以前は、保育現場がどれだけ大変なのか、訴えても伝わりませんでした。
近頃、保育園での事故や不適切保育が日々報道される中で、世間で保育園の大変さが話題になりました。
ようやく国も動き出してくれました。
育児は大変 保育だって大変です
4・5歳の子どもたち30人を一度に見るのは、本当に大変。
それは、社会も国も認めてくれたことになります。
子育てが大変、保護者の負担軽減のために保育園が利用されるケースは多いです。
一時的保育をリフレッシュで利用することも可能になっています。
それほど大変な育児。
一人、二人の子どもを育児するのが大変なら、大勢の子どもを見るのは普通に大変。
多種多様の環境で育っている子どもたちを、受け入れ保育するのですから。
子育てが大変なのは、子どもは自分の思うようにいかないから。
やりたいことや考えていることができないのは、ストレスになってしまう。
そんな育児が大変なのに、保育士は大勢の子どもを毎日見ているのです。
そして、子どもたちの発達を促しながら行事も進めていく。
自分の考えているように、計画的にことは進まず、保育士はストレスを抱え込みやすいのが現状です。
原因2 仕事量が多い
保育士の退職の理由で、4人に1人以上は仕事量が多いのが原因のようです。
それだけ、保育士の仕事は多く、勤務時間内に終わらせるのは難しいのです。
勤務中は、常に目が離せない子どもたちの保育をし、休憩時間は子どもから離れるとはいえ、書類を書いたり、上司に報告をしたり、保育の準備をしたり。
決して休憩とはいきません。
人手がなければ、休憩もままならないので、書類はお持ち帰りになることも、保育士はごく当たり前のことです。
家に帰っても自分の時間が持てず、書類に追われ睡眠不足になることもよくあることです。
そのような生活では、ストレスは溜まる一方です。
ストレス溜まるのは当たり前。どうやって仕事をする?
思い通りに保育が行かないのは当たり前。
では、どうやって心穏やかに仕事をする?
あの手、この手で子どもを振り向かせる。
褒める、おだてる、楽しませるなど、保育士は言葉の引き出しをたくさん持っていることが必須。
子どもが”イヤ”という時は、それだけ保育士のことを安心できる存在であるということ。
ありのままの姿が出せるのは、安心できる存在だからこそです。
子どもの素直な気持ちを受け止めながら保育をし、子どもの成長を感じられることは、保育士の喜びでもありますね。
また、仕事からのプレッシャーから離れるために、定期的な休息やリラックスする時間を確保することも重要です。
貴重な自分の時間を大切にし、興味や趣味に時間を割くことも、心のバランスを保つのに役立ちます。
やっぱり保育士は向いていない?保育士資格があれば、保育園以外でも働き口はたくさん!
子どもは好きだけど、保育園のようにたくさんの子どもを集団活動を通して見ていくことに疲れてしまう、という場合は、保育士資格を使って、他の仕事に転職をすることも良いでしょう。
保育士資格があればどのような仕事があるのでしょうか。
・乳児院 児童養護施設
・院内保育士
・病棟保育
・ベビーシッター
・企業内の保育園
・児童クラブ
乳児院
乳児院とは、さまざまな事情により、家庭での養育が難しい子どもを入所させ、保護者に代わって育てる福祉施設。
保護者の病気、虐待、ネグレクトなど、事情はさまざまで、主に0~2歳の子どもが入所しています。
院内保育士
院内保育士とは、病院で勤めている職員の子どもを預かる施設。病棟があるような病院の場合、夜勤のあるケースもあるため、高収入にもなります。
病棟保育士
病棟保育士とは、入院をしている子どもの保育をします。病気により、体を動かしてはいけないこともあり、一人ひとりの子どもに合わせた保育が必要となります。年齢は0歳から18歳まで幅が広いです。
ベビーシッター
保護者の依頼を受けて、子どものお世話をします。子どもと遊ぶだけではなく、習い事や保育園の送迎、病気の時の看病、食事や入浴の介助など、ユーザーのニーズにきめ細かく対応する仕事です。
企業内保育士
企業内保育士は、自社で働く従業員の子どもを、就業中に預かり、保育をする託児施設です。少子化や人材不足の対策として、育児と仕事の両立ができるよう、国や企業の支援も活発化しています。
これらの仕事は、少人数での保育が中心です。
そのため、行事の負担もなく働くことができます。
子どもが好きで、一人ひとりの子どもをしっかり見たい、クラス運営が思うようにできない、行事(運動会や発表会など)のプレッシャーがストレスになってしまう場合、これらの仕事に転職をすることで、自分の理想とする働き方ができます。
保育士資格を持っていることで、さまざまな仕事ができます。
また、保育園での仕事の経験があれば、それは貴重な実績です。
保育士の経験は、子どもを見ることができる、人との関わりも上手と思われます。
今の仕事が辛い、と感じるならば、新たな職場で自分にあった働き方をしましょう。
コメント