私ピアノ苦手なの。仕事やめた方がいいのかな?
私も苦手!でも、20年以上保育士として勤めたよ。ピアノが苦手でも、解決策は2つあるよ。
保育士養成校で初めてピアノを始めた人は、意外と多いのです。
表
現場では、もちろんピアノが上手な保育士はたくさんいますが、苦手な人もたくさんいます。私だけ苦手・・・と気を負う必要もないのです。
おちゃぷです。保育士歴20年以上。保育養成校に通うために、初めてピアノに触れました。
ちなみに音楽は苦手中の苦手。歌をうたえば音程は外れるし、楽譜も読めなかった。けれど、こんなに長く勤め、今では、保育士を指導する副園長です。
保育士養成校でピアノを習うものの、採用試験でピアノはなかった、というケースがよくあります。採用試験でピアノがなくても、実は現場ではピアノを弾かなければならないという園は多いのです。
ピアノが苦手なら、解決策はこの2つ!
☆ピアノの練習をして、上達する
☆ピアノを使わない保育園や職場に転職をする
そんなの、当たり前じゃん。練習にコツがあるの?
もちろん、練習にコツはあるよ。
保育士のピアノ上達のコツは8つ!
ピアノを練習して弾けるようになる
当たり前だけど、ピアノが苦手なら練習をするのが一番!
練習の仕方のコツ
ピアノ教室に通う
ピアノ教室に通えば、プロが効率よくピアノの弾き方を教えてくれます。また、次のレッスンまでの課題があることで、自宅でも練習をします。確実にピアノが上達するでしょう。
必要な曲を選んで練習ができる
保育士になってすぐ、ピアノ教室に通ったよ。保育士ということを伝えることで、必要な曲の練習をさせてくれたんだ。
ピアノ教室に通うと、バイエルをやることが多いでしょう。もちろん、バイエルはピアノの上達に良い教材です。しかし、保育士がピアノ教室に通うのは必要に迫られて通うのです。ピアノ教室に通うなら、「保育士」ということを伝えること。そして、いつまでにどの曲が弾けるようになりたいのか、を伝えましょう。ピアノの先生も、そのための練習を優先的にさせてくれます。
難しい楽譜をアレンジしてくれる
弾けるようになりたい曲、楽譜が難しいんだよね。
楽譜を簡単にアレンジしてくれるのは、本当に助かったよ!!
楽譜によって、難しい曲があります。あまりに簡単な楽譜だと、聞いても聞き応えがないのですが、難しいと弾けない・・・。このようなケースもよくあります。
ピアノ教室に通えば、大丈夫!ピアノ先生が、楽譜を簡単にするアレンジをしてくれます。
ピアノ教室に通えば、確実にスキルアップできます!!
簡単な曲から始める
ピアノ教室に通いたいけれど、仕事をしながら通うのは難しい、時間がないとき。
自宅での練習になります。
そのような場合、どのように練習をしたら良いのか。
まずは、簡単な曲から始めてみましょう。そして、知っている曲だと、より弾きやすくなります。
全く弾けないところからスタートをして、繰り返し弾いていると、少しずつ弾けるようになることが実感できます。
いきなり難しい曲を弾くと、挫折しやすいです。
おちゃぷ:楽譜すら読めない私は、音符や休符が違うだけでリズムの取り方がわからなくなるから、同じリズムで弾けるものからスタートしたよ。
右手の主旋律を覚える
メロディーと呼ばれる主旋律。知っている曲なら分かりやすいですね。主旋律が弾けるようになれば、その曲の基本が弾けるようになっているので、第一関門クリア!
伴奏は、簡単にアレンジをする
ピアノ教室に通っていれば、先生にやってもらうのが早くてきれいでしょう。
しかし、ピアノ教室に通っていない場合、自分でやることになります。
私がやった、伴奏簡単にするコツ
・楽譜に書いてある、コードを訳す
楽譜の上に、c d e7 など、アルファベットや数字が書いてありますよね。それが、コードです。
このコードを訳し、その小節の中では コードに当てはまる音を拾い出しつなげます。
コード一覧表
元のある楽譜を参考に、難しく感じる場所を、コードの音に当てはめてみるのも一つです。
そして、伴奏と主旋律を弾いて合わせてみましょう。
自分で楽譜をいじって、違和感があったらどうしよう・・・。
音感がなかったので、伴奏と主旋律を合わせたら、他の人に違和感がないか聞いてもらったよ。
毎日弾く
プロのピアノニストは、ピアノの練習を1日休んでしまったら、取り戻すのに3日以上かかると言われています。ピアニストを目指すわけではないのですが、プロでも休んだら取り戻すのが大変です。毎日ピアノに触れ、指を慣らしましょう。
おちゃぷ:現場で働いているときはピアノを弾いていたけど、副園長になってから全くピアノを弾いていないから、もう全然弾けません・・・。
毎日指を動かすことが大切です。
とにかく弾き続ける!右手だけでも。
これは、練習とは違います。行事などでピアノを弾いていて、「間違えた」となってしまっても、途中で止まらないようにしましょう。せめて、右手だけでも続けて弾くようにします。
途中で止まってしまうと、せっかくの曲が台無しになってしまします。
ある程度弾くことに慣れた曲をさらに上達させよう
ある程度ピアノが弾けるようになると、楽しくなりますよね。そこで、さらに上達をするコツ。
ブラインドタッチで弾く
本当は、ピアノを弾き始めた時からブラインドタッチで練習をするのがおすすめです。
つい、鍵盤を見て弾きがちになりますが、視線は楽譜に向けておくのがポイント。
なぜなら、楽譜を見て、【上を見る】、鍵盤を見て弾く【下を見る】、楽譜を見て、【上を見る】、鍵盤を見て弾く【下を見る】・・・を繰り返していると、楽譜を見たときに、ある程度記憶をしないと【鍵盤を見て指を動かす】ことが難しくなるからです。
楽譜を見て弾けるようになると、初見演奏にもつながります。
ブラインドタッチができるようになるためには、鍵盤の位置を覚えることです。
同じ曲を何度と練習をしていると、指が覚えるようになるでしょう。
指が覚えているということは、鍵盤の位置を覚えているということ。
1曲でも、そのようなことができているのなら、ぜひ、ブラインドタッチに挑戦しましょう。
歌いながら弾く
これは、ピアノが上手になるというより、現場でピアノを弾くことを生かす方法です。
保育でのピアノは、ただ弾けばいいというわけにはいきません。
歌をうたいながらピアノを弾きます。
なんなら、ピアノを弾きながら、先に歌詞を言ったりすることもあります。
これは、超高度!
ピアノが弾けるようになっても、人が聞いていると間違えたり、止まってしまう。
子どもが歌詞を覚えてなくて、歌がうたえない。
このような時、ピアノを弾きながら歌うことが多いです。
もし、ピアノを弾きながら歌ったり、歌詞が言えないのなら、CDを使って子どもたちに歌詞を覚えてもらうのも方法の1つです。
ピアノが苦手な人が同時に歌うのは難しいので、ぜひ一緒に歌ってみましょう!
それができるようになったら、合間に歌詞を言う。
保育をしながらピアノを弾くイメージです。
発表会などの曲は、このやり方でやっていました。ここまで弾きながらできると、発表会の時は弾くだけなので、ずいぶん弾くことに慣れているはずです。
メトロノームを使う
ピアノを弾いていると、つい早く弾いてしまうことがあります。
おちゃぷ:私のように、音符の種類が変わるだけでも、リズムがわからなくなり、テンポが取れなくなってしまうので、メトロノームは必須!
メトロノームを使う時のポイント
メトロノームを使うのは、ある程度弾けるようになってから使う
まだ今弾けない状況でメトロノームを使用しても、弾くことでいっぱいのため、メトロノームの音を意識することが難しい。ほぼ止まらずに弾けるようになってから使うと、リズムを意識して弾くことができるでしょう。
音符やリズムの取り方が分からない時に使う
まだ曲が弾けない時でも、音符が複雑でこのリズムはどうなっているんだ?と感じたら、使うのもOK。手でリズムを取る方法もある。
リズムに自信がなかったら、片手ずつ合わせてみるのもいい
主旋律のリズムが分からなかったり、主旋律と伴奏を合わせた時にリズムが合わないことがあるので、片方ずつメトロノームでリズムの確認をしてみる。また、弾くことがいっぱいで、両手で弾くとメトロノームの音が耳に入らない場合も、片手ずつでやってみるようにしましょう。
メトロノームに合わなかったり、間違えたりしても、止まらずに弾き続ける
間違えたり、リズムがずれる、一瞬止まってしまうことはよくあります。メトロノームを聴きながら弾いていると、このようなとき、つい手を止めてしまいます。間違えた時こそ、ピアノを弾くのを止めずに乗り切りましょう。ここで、ピアノを弾き続けることの練習にもなります。
とにかく保育で弾きまくる
苦手意識が強いと、どうしても子どものまえでもピアノを弾くことをためらってしましがちです。
しかし、保育をしながら弾けるのは、一番の練習の場!
止まらずに弾けるようになったら、毎日保育で弾きましょう。子どもの歌い声に合わせることの練習、人に聞かれても大丈夫なメンタルができてきます。
簡単な曲からぜひチャレンジしましょう。
ピアノを使わない保育園や、職場に転職をする
今の園でピアノを弾かなくても済む方法を考える
保育園にはピアノが得意な人、苦手な人、いろいろな人がいます。
今の園で働き続けたいけれど、どうしてもピアノに苦戦する場合、
- ピアノ以外の楽器(ギター、ハーモニカなど)を使う
- ピアノが得意な職員にお願いをする
日常の保育では、ギターやハーモニカなど、ピアノの代わりになる楽器を使い、発表会など保護者の前で披露する時は、ピアノが得意な先生にお願いをしてみましょう。
今、多様性の時代。ピアノが得意、不得意なのも一人一人の個性として、受け入れてくれるケースがあるかもしれません。まずは相談をするのも一つです。もし、ピアノを弾くことをお願いできたのなら、今度は他の分野でお礼をしましょう。
働き方を変える
正規で勤めると、どうしても求められることは多くなります。パート職員なら、ピアノを使うことはないですし、臨時の職員の場合は、ピアノを弾くことをお願いしやすくなります。
ピアノを弾かない園や職場へ転職をする
保育園となると、ピアノを弾くことが多いのですが、託児所、院内保育、小規模園、ベビーシッターなど、ピアノを使わないところは多くあります。子どもと関わる仕事はしたいが、ピアノは弾きたくなければ、保育園以外の仕事へ転職をすることをおすすめします。
保育士養成校で初めてピアノに触れ、ピアノを弾くのが苦手な私でも、20年以上保育士ができたよ。
まだピアノは苦手ですが、ピアノを弾くことを乗り越える練習ポイントは掴みました!
忙しい中ピアノの練習をするのは大変ですが、自分への大きな財産にもなります。
練習が辛い、ピアノを弾くことのプレッシャーがあるのなら、転職もあり。
自分に合った働き方を見つけましょう!
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